初めてオロナミンCを飲んだ日

大した話では無いんですけどね。「初めて○○した日」で覚えている事なんて数少ないじゃないですか、それでひとつ思い出しました事がありましたので書き留めておこうと思います。とは言っても一生忘れる事は無い事なんですけどね。
自分は生まれが北海道で育ちが広島とか京都だったんですよ。って事で親戚の冠婚葬祭があると家族総出で親父の故郷の富山に向かったり、母親の故郷の北海道に向かったりする訳なのですが、普通なら飛行機か電車を使いますよね最悪フェリーですよ。ところが家の親父が使った手段というのが自家用車という荒業だったんですよね。
自分が小五の時に北海道に帰ることになりまして、昼は学校を早退させてもらい北海道に行くことになったんです。当時、小五ですし親戚と言っても何年かに一度しか会えないような親戚ですから、本当は喜んではいけない事で北海道に行くことになっても単純に北海道に行けるという事が楽しく楽しくて仕方が無かったんですよ。その時はお葬式だったんですけど、何故かテンションは高かったため車の中でもギンギンに目が冴えちゃってまして、出発当初から兄弟とか父親は寝ているのにも関わらず自分は起きてたんですよね。東名高速道路「上郷SA」ここで晩御飯を食べそれと同時に母親と父親が運転交代します。この時点で夜の7時か8時です、ここから親父が眠たくなったらいつでも交代できるように母親が寝るんですけど、自分はそれでも眠たくなくて夜の東名高速の煌びやかな光景と深夜のラジオは小学五年生の年頃の自分にはとても心地が良いものだった事を覚えてます。渋滞が嫌で深夜に東京を通過するという目的で広島を昼に出たんですけど、日付変わったと同時に東京ですよ。生まれて初めて見る首都高速から眺める東京タワーや東京の夜景なんかも覚えてますしね、ココまではテンションが高かったんですよ。しかし、ここから東北自動車道に入ると景色が一変しまして真っ暗な高速道路、ラジオもなかなか合わなくて親父がそろそろ限界に近づいた時に入った場所が那須高原SA。ここで皆は寝ているので親父と自分だけ車から降りてトイレを済まして出てきた時に親父が茶色い一本の瓶を渡してくれたんです。
それまでは「はちみつレモン」や「バヤリース」「ネクター」なんかしか飲ませてくれなかったのに、その時だけ何故か「オロナミンC」を手渡してくれまして誰もいない真っ暗なSAで親父が一気に飲み干すのを横目に見ながら、一気に飲める訳でもないのに辛そうに一気飲みをしようとしたのが自分の初めての「オロナミンC」なんですよね。
ただそれだけの事なんですけど、覚えているんですよね〜、おかしな話ですよねw